どうも、OTAです。
アガベを育てているとアガベ自体が赤くなったりすることがありますよね。初心者だと病気になったのではと勘違いしがちですが、病気ではありません。
本記事では植物が赤くなるメカニズムをご説明したいと思います。
赤くなるメカニズムについて
植物全般に言えることで、モミジ等は寒くなるにつれて赤く紅葉するように、多肉植物は寒くなると葉を赤くすることが多いです。
また、アガベは寒かったり、日光によく当たると赤く発色することもあります。
植物の葉には、光合成に必要ばクロロフィルや、液胞にカロテノイド、アントシアニンが含まれています。
クロロフィルは緑。カロテノイドは黄。アントシアニンは赤を含んでいます。
アントシアニンはブルーベリーに含まれていることで有名ですね。
光合成の仕組み
光合成は通常下記の流れで行われます。
①.光を吸収
②.クロロフィルが活性化
③.気孔から取り入れたCO2と根から吸収した水からデンプン(養分)を作る
しかし、多肉植物は主にCAM型光合成を行う植物で通常の光合成と少し違う光合成の仕方をします。
簡単に説明すると
①.夜間にCO2を吸収
②.リンゴ酸を生成。翌日昼まで液胞として貯蔵
③.貯蔵されたリンゴ酸を還元し、養分を得る
詳細はこちらを参照。CAM型光合成
多肉植物は通常砂漠等の慢性的に水分が不足している地域に自生しています。
そうすると、昼に気孔を開き呼吸する光合成の場合、日中の気温から余計に水分が蒸発してしまいます。
おそらくそういった環境に適用するための光合成だと考えています。


前置きはさておき、光合成は環境によっては生成する物質の量が多くなったり、少なったりします。
そのバランスが崩れてしまうと、太陽光エネルギーを還元できなくなり、一部が活性酸素を生成してしまいます。
活性酸素は人間には老化物質と呼ばれているように、植物にもよくない働きをします。(光合成をさせなくするとか…)
植物自体も活性酸素に対して無抵抗のわけではなく、何とか対抗します。その時に生成するのが赤色の色素アントシアニンです。
植物が赤くなるという現象は悪い物質から自信を守ろうと頑張っている姿ということなんですね。
赤くなるのも植物の醍醐味
園芸的には赤くなることも鑑賞の醍醐味なので、ぜひその姿も楽しんでいただければ幸いです。
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